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写真1 メディカル鉄人(ニックネーム:十一月)と熊本城主加藤清正との写真

(撮影:筆者)

2017熊本城マラソンが2/19無事に幕を閉じた。摂氏零度でのマラソンスタートという快感を覚えた以外に、多くの驚くべき素晴らしい大会の特色を振り返ってみたい。今回、大会の抽選に外れた皆さん、残念がったり憤慨したりしないで下さい。今回の大会の9つの大きな特徴を整理してみました。一緒にこの大会を振り返ってみましょう^_^

1、大会の特徴

特徴1. 摂氏零度という低温でのマラソンスタート初体験

 これまで、寒い中でトライアスロンに参加し海を泳ぐことはあったが、摂氏零度でマラソンをスタートすることはなかった。まさに小物が大物の前でますます見劣りする(弱者と強者の差が非常に大きい)という情況だ。特に、スタート前の規定により、マラソン完走タイムに応じて、1時間~1時間半前から指定区域で待つようになっており、順番にスタートする方式になっている。たまねぎ式着用法を取っている私は(注1)寒風吹きすさぶ中ずっと震えていた。周りにはランニングシャツと短パンのみ、あるいはカッパや保温用のアルミ箔を着た日本人ランナーがいて、彼らを見ると、不思議と余計に寒く感じてくるのだった。(戦う民族であるのは確かだ)

写真2 スタート前の気温 (画像:SoftBankより)

 

写真3 薄着の上にカッパを羽織っている日本人ランナー(撮影:筆者)

特徴2. 大会の全行程を実況

この大会には42キロと30キロに11500人、3キロに1500人、3種目併せて13000人が参加。マラソンが始まると、沿道の大会車両が移動しながら撮影する以外に、空からヘリコプターが大会の実況を行い、引いた画像を通して大会を全体的に見ることができる。

写真4 熊本城マラソンスタート地点の俯瞰写真(写真:RunHubより)

特徴3.メディカルランナーと沿道に設置されたAED

台湾には「メディカル鉄人」(注2)というのがあるが、今回私が意外に思ったのは、大会が目立ちやすい赤いベストを着た医療・看護スタッフを手配し、マラソンルートの各地点に配置し、参加ランナーと同じような速度で走る以外に、台湾でAEDバイク隊が巡回するように、大量の自転車AED騎士を採用していた。決められた地点以外にも、平均300mおきの沿道に、ランナーの安全を守る為、一人のAED騎士がいつでも動ける体制で配置されていた。メディカルランナーとAED騎士の組み合わせにより、人々に安心感を与えていた。

写真5 熊本城マラソンメディカルランナー(撮影:筆者)

写真6 熊本城マラソンAED自転車騎士(撮影:筆者)

特徴4. 現地の名産品による豪華な給食所

国際基準に沿った給食所の設置以外にも、30キロ附近から大量に、豊富で豪華な給食が行われ、バナナ・トマト・いちご・果物の砂糖漬けから現地で有名な黒糖ドーナツ棒・ラーメン・太平燕・くまモンの形のクッキーに至るまで、多くの種類の美味しい食べ物があり、長い間そこで足を止めて、去り難い気持ちにさせられた。

写真7 とても新鮮な果物(撮影:筆者)

写真8 黒糖ドーナツ棒と熊本のクッキー(撮影:筆者)

写真9 様々な種類のパン(撮影:筆者)

写真10 現地の特産品(撮影:筆者)

写真11 ラーメンと熊本名物の太平燕(撮影:筆者)

特徴5. 市民総動員による応援団

マラソンで一番楽しいのは、美しい景色を楽しめるという以外に、沿道の声援で元気をもらうという事である(道端で人が見ていると、歩きたいと思っても何だか申し訳なく思うものだ)。熊本城マラソンで、私は現地の人の温かさを十分に感じた。沿道には絶えず「頑張れ」という声が響くほかにも、市民自ら電子ピアノ、サックス、太鼓での演奏が行われ、ゴール付近には高校生によるチアリーダーがいて、前に歩みを進めるよう私に元気をくれた。お互い知らない者同士だが、ハイタッチをし合い、「がんばってー」と声をかけてくれ、コース全てが笑顔でいっぱいだった。

写真12 温かく迎えてくれる太鼓チーム(撮影:筆者)

写真13 超大型のこいのぼり(撮影:筆者)

写真14 「メディカル鉄人」から筋伸ばしとサロンパスの処置を受ける日本人ランナー

(撮影:筆者)

写真15 「メディカル鉄人」から筋伸ばしとサロンパスの処置を受ける日本人ランナー

(撮影:筆者)

特徴6. ゴール前の殺人的な熊本城の坂に挑戦

熊本城マラソンのコースは全体的に高低差がそれほど大きくない。往復10回通る高架橋以外に、精神的に押しつぶされそうになるのが、ほかでもない熊本城内に設定されたゴールである。とぎれなく続く約2キロの急な坂が多くの選手を歩兵モード(一斉に歩く様子)に変えた。40キロ走った後のこの坂は、とりわけ印象深く、一生忘れられないものとなった。

写真16 2017熊本城マラソンコース(写真:大会ホームページより)

写真17 ゴールの殺人的坂が歩兵モードへと変える(撮影:筆者)

写真18 ゴール前、人生が白黒になりそうだった(撮影:筆者)

特徴7. 珍しい遺跡が完走の記念品に

マラソン前にシャツやカッパ、保温用手袋を受け取ったが、それ以外に、最も驚いた、特筆したい事は、マラソングッズの袋の中に入っていた一つの石であった。よく見ると、石ころより少し大きめだ。何とこれは地震後の熊本城復興支援に対する感謝のしるしとして、被害を受けた熊本城の瓦のかけらを記念品としてランナーに贈る熊本市役所からのプレゼントだった。私が台湾に戻ってこれを握り締めた時、まるで熊本城に戻って来たかのような気持ちになった。

写真19 大会が選手に準備したグッズ(撮影:筆者)

特徴8 ゴール地点でのコンサートなどのイベント

走りはじめてすぐハイテンションになって、ずっと最後までハイテンンションでいられる大会の現場を見たことがありますか?もちろん熊本城マラソンは、ゴール地点が熊本城なのだが、広大な芝生の上に大型のステージが設けてあり、歌手や戦国の武士に扮した俳優が、かわるがわるステージに登場していた。そのそばで、大会の実況を中継し現地のグルメブースが設置されており、ランナーの家族も一緒に楽しむ事が出来るようになっていた。

 

写真20 ゴール地点のコンサートイベント(撮影:筆者)

 

特徴9 映画「エネミー・オブ・アメリカ」を観た事がある人は、主役の行き先を徹底的に把握するというストーリーが印象深いと思うが、私も今回の大会でこの感覚を身をもって経験した。靴に固定したチップが沿道に設置した感知地点を通過すると、家族達は携帯のインターネットを通し、選手の大まかな位置を把握でき、ゴール近くになるとグーグルマップ上の誘導のように詳しくゴール地点までの動きを把握できる。このため、ゴールで待つ熊本市役所の友人がすぐに私を待ち受けてくれた。大会と友人の心配りに大変感動した。

写真21 チップと携帯で即時に追跡(撮影:筆者)

私のこのマラソン第一報を受けて、熊本城マラソンに更に心動かされましたか?毎年2月に開催され、海外からの申し込みは抽選で行われます。皆さんが運よく来年の熊本城マラソンに参加出来る事を祈っています。

2. 文末に寄せて

本文は心温かい熊本市の友人へ捧げます。熊本城の災害からの復興の願いを込めて。

高雄市政府のご好意と高雄鉄人チームの推薦に感謝します。台湾唯一の代表としてメディカル鉄人という立場で熊本城マラソン前夜祭に参加し(注3)、レース中、各国のランナーの為に貢献できた事に感謝します。熊本市役所のToshiko KudoYukie Nagamatsuの二人の友人が全日程にわたりアテンドしてくれた事に感謝します。私の素晴らしい思い出となりました。

 

1 私のたまねぎ式着用法と防寒対策

レース前、3枚以上着用し、走り始めてすぐトライアスロンウエアとウインドブレーカーのみ着用。4キロ地点でトライアスロンウエアのみになる。

写真22 私のたまねぎ式着用法と防寒対策(撮影:筆者)

2 メディカル鉄人

メディカル鉄人とはレース上での台湾最大のメディカルボランティア組織の一つ。

現在の会員数約500

A メディカル鉄人ホームページ

https://www.ironmedic.biz

B メディカル鉄人fbファンクラブ(公開)

https://www.facebook.com/ironmedicteam/

C メディカル鉄人fbグループ(申し込み制。加入後に審査あり)

https://www.facebook.com/groups/1559554854338626/

3 熊本城マラソン各国代表選手による前夜祭映像

 

A 前夜祭開始前の様子

http://www.facebook.com/ironmedicnovember/videos/1648413588786393

 

B 前夜祭開催中の様子

http://www.facebook.com/ironmedicnovember/videos/1648417395452679

 

3. 大会のイースターエッグ

大会中に多くの役柄に扮したランナーを発見。自分自身も楽しめるだけでなく、他人も楽しませる。知っているキャラクターがあるか見てみましょう。

 

A タイガーマスク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B 機動戦士ガンダムの主人公シャア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

C メイド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

D 志村けん

4. 大会後に寄せて

私のようにメディカル鉄人になりたいですか?トライアスロンを楽しむ+参加費無料のイベント+慈善の心で人助け(3つの願いが一度に満足できるもの)=メディカル鉄人

政府が審査・発給する有効期限付き医療免許及び関連する大会の参加経験があれば、無料でイベントに参加できます。ためらわず一緒に思いやりの心を表現してみましょう。

 

「運動筆記」「尋実網」が本文をホームページにアップして下さったことに感謝します。

 

ご指導、ご協力下さった仲間、以下のスポンサーの皆様に特に感謝いたします。

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本文は以下のメディア(20社)ホームページ(4つ)FB16箇所)にも掲載されました。

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